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文学レボリューションコンテストに参加してきました。

nakumo13

こんばんは、奈雲です。

向田 翔一様【出版社の社長】sho_22artに以前書いていたきさらぎ駅の小説を読んでいただいて本当にありがたいことにインスタでメッセージを頂き、今回この文学レボリューションというコンテストに参加させていただくことになりました。

コンテストで色々と書かせてもらうことになるのですが、私の作品である“つみねこ”についてようやく何故書いているかを発表したいと思います。


そもそもつみねことは作者である私自身の欠点を色濃くして、キャラクターとして形成し自分の欠点・短所を好きになれるように描いているのです。

自己判断ですが私の性格は決していいものではありません。私本人が自分の事が大嫌いです。自己評価でもとってもひねくれていると思います。


ありがたいことに「そんなことないよ、絶対に奈雲さんは良い人だよ!!」って言ってくれる優しい人々に囲まれていて幸せではありますが、でも、それじゃだめだと思ってるんです。


優しい人たちに囲まれて、惜しみない愛情を受けているのにも関わらず自分はその愛情を受け取るだけで一向に返せていない。そんな現実や思いがずっと私の心の奥底に棲みついて、体の内側から締め付けられる。それが苦しくてたまらない。



祖母は兄弟が多かったため看護婦学校を優秀な成績で卒業し、なんと86まで看護師として働き、障害のある患者さんに手を振り払われ事故で骨折した際も、自分がその方をわかってやれなかった、自分が年だったから自分の責任と言い放てる凄まじい強さと優しさを持っています。

もう他界していますが祖父は自衛隊でしっかり定年まで勤め上げ、私が小さい頃は甘くて美味しい紅茶を毎晩入れてくれていました。習い事の送り迎えもしてくれたし、子供の私のつまらない遊びにもたくさん付き合ってくれていた思い出があります。

父は某有名大学の理数科を卒業し、私や兄を何不自由なく育ててくれました。旅行にもたくさん連れて行ってくれました。…私はよく寝てしまってたけど…

母はフラワーアレンジメント、生け花、どちらの講師もしており私の卒業した高校の部活の講師も務めております。料理も手作りでいつも美味しいご飯を作ってくれている。小さい頃には色んなものを手作りしてくれるとても器用な母です。

兄は私よりもずっと絵の才能があって、世渡りも上手く人付き合いが上手い。仕事も真面目に取り組んでいますが劣等感の塊で、いつも他の人を羨んでいて、自分の良いところに見向きもせず自分は才能がないと文句ばかり言っています。


私は家族のことが大好きです。でも才能に溢れた家族を見ているとどうして私は何も出来ないんだろう、そんなことばかり思ってしまいます。

特に私よりもずっと良いところをたくさん持っているのに自分は才能がないと言っている兄のことは物凄く腹立たしい反面、とても羨ましいです。毎度思うのは「お前でダメなら私はどうなんだよ?」です。


もちろん、世の中には私の事もすごい、才能がある、羨ましい、五体満足で恵まれているのに、何でも出来る癖に何言ってるんだと怒られるということも自覚しております。

奈雲さんは頑張ってる、と同情してほしいからでも、奈雲さんはすごいね、偉いねと褒められたいからというつもりで書いたわけでもありません。


じゃあ何のために書いたのか?と質問されれば元の話に戻りますが、【つみねこ】が【奈雲の短所である】というところに繋がります。


小学校の頃はギリシャ神話や星座の話に興味があり、不思議なことや生き物を想像することが大好きだった変わり者の私は案の定イジメのターゲットとなりました。友達がいない間、も不思議な生き物や魔神、魔獣が私の友達となってくれていたから、寂しさからは逃避することが出来ていました。根本的に解決していないまま中学生になり、次にとても興味を惹かれたのは天使と悪魔、そして七つの大罪というものでした。


七つの大罪とは人間を堕落させる七つの感情であり、これに溺れる者は悪魔に憑りつかれてしまう。それを知った私は「ああ、そうか。人間はこう言った感情に憑りつかれているから差別もなくならない、自分より下の生き物や弱い者に攻撃的になるんだ」と思い知らされました。

しかしその反面、不思議なことに「七つの大罪」は人間の心に多少なりとも感情として存在していないとここまで人類という命を繋いでいないとも考えさせられました。


傲慢になりすぎると他者から嫌われるが傲慢さがなさ過ぎると自分に自信がなくなる。

嫉妬に狂えば人を殺してしまうものもいるが、嫉妬するからこそ相手の良いところを見つけられている。

暴食することは他の命を粗末に扱うことになるが、食欲があるからこそ生きるという活力が生まれる。

怠惰になりすぎることは生きるという事すらやめることになるが、怠惰になることで気持ちを落ち着かせることが出来る。

強欲になりすぎることは他者から嫌われ際限なく幸せを求め続けることで幸せになることが出来ないが、欲があるからこそ生きようという活力、目標が生まれる。

色欲になりすぎると他者を不幸にして人間関係を崩壊させるが、色欲を持つから人を愛することが出来る。

憤怒になりすぎれば周りが見えなくなり他者から嫌煙されるが、怒りの感情があるからこそもっと前に進まなければという覚悟へと変わる。


私の持論ではありますがこうではないかと考えております。結局人間である限り七つの大罪…つまり負の感情である【彼ら】と共存していくほかないのです。


それならば彼らを忌み嫌い、すべて否定するよりも受け入れてあげられるようにすれば、きっと自分を好きになれる、自分のように自分が大嫌いで苦しんでいる人たちも自分の短所を少しだけ好きになれるようになれるはずだ。自分を好きになり、許してあげられる存在に【つみねこ】たちがなってくれる。そして才能がないと否定され続け、普通が出来ない異端な人間である私が強くなれば、兄だってきっと自分の事を好きになってくれる。そう思い、願い、書いております。


参加する日までは内緒にしておこうと企んでおりましたが、ようやく自分自身の作品について公表できるようになったと思い、ここに記します。

これからも私は【つみねこ】を胸を張って書いていこうと思います。

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